2016年9月2日
栃木県立博物館「栃木の平野の暮らし展」
皆様こんにちは!長島繊維です。
前回のブログで野州麻の収穫体験についてレポートいたしましたが、
本日は、栃木県立博物館にて開催中の「栃木の平野の暮らし」にて
展示されている、野州麻の生産用具を見学してきました。
宇都宮にある栃木県立博物館。
広ーい公園の中にあり、市民の憩いのスポットとなっております。
麻作りに活用されてきた農具の数々は、平成20年3月、国の重要文化財指定を受けており、
今も大切に保管されながら、麻農家では現役で活躍しています。
畑を耕し、種を植え、収穫するまで。
特に、「アサキリボウチョウ」は栃木県の麻栽培における特徴的な道具です。
こちらは収穫した麻を発酵し、皮を剥いでいく作業で使う道具の数々。
麻は元々は日本全国で栽培されており、日本人の生活と密接な関わりの
あった植物だということがよくわかりました。
また、地方ごとに麻の加工方法が異なり、それは最終的な麻の用途によると
いうことも大変勉強になりました。
布にするのか、縄にするのか、糸にするのか・・・日本人の工夫してより良いものを生み出す力を感じます。
栃木県の野州麻は、その中でも「神事」に使われることが多い為、
色艶の良さに特化した加工方法だそうです。
だから何も色を染めなくても、こんなにきれいな「亜麻色」の帯になるんですね。
また、今回学芸員の方にお話しを伺った中で、栃木の伝統工芸についてもいろいろと教えていただきました。
「みのる小紋」では、このような伝統工芸を、現代のアンテナにぴったりくるような新しいもの作りに生かしていきたいと思います!