2016年8月4日
〈第4回〉野州麻の畑見学ツアー
皆様こんにちは!長島繊維です。
8月2日、今年で4年目となる「野州麻の畑見学ツアー」へ行ってきました!
毎年お世話になっている、栃木県鹿沼市の野州麻栽培農家の大森さんの麻畑。
今年は残念ながら、前日の夜の豪雨の影響で収穫作業はお休みでしたが、野州麻のこと、栽培のこと、様々な専門的なお話しを丁寧にご説明いただきました。
「野州麻」とはここ栃木県鹿沼市にて生産されている無毒の大麻です。
栽培に認可が必要な国産大麻は、現在そのほとんどが栃木県で栽培されており、神事や相撲の横綱などに使われています。
今年の麻は育ちがよく良質とのこと。
3m近くまで成長しています!ここまで成長するのに、種を蒔いてから100日ほど。「麻の葉模様」に赤ちゃんの健やかな成長の願いが込められるのも納得です。
こちらは「種」用の畑。密集して栽培されているのは収穫用の畑で上に上に伸びていきますが、種用の畑では間隔を広めにすることで、横にも枝が出てきます。
繊維となるのは茎の部分。
収穫して葉と根を落とした麻の茎はお湯に入れたあと乾燥させ、その後発酵させていきます。
右は収穫してすぐの茎を割いた繊維質の皮。これが乾燥と発酵を経て、
左の亜麻色の精麻(せいま)となります。
大森さんのお宅にはこんな素敵なカフェも!
野州麻紙工房も併設されており、ざっくりとした風合いを生かした野州麻紙のランプシェードや壁紙など、様々な製品をお取り扱いされています。
中もとっても雰囲気があって大森さんのセンスが光ります。
なんと建物も内装もほとんど手作りなんです!
さて、そして今年も長島繊維では大森さんから野州麻を仕入れました!
ここから細い糸にし、帯として製品化しています。
毎年本当に本当に数本しか作ることができませんが、少しずつファンの方も増えており嬉しい限りです。
出来上がりは来年の5月頃の予定。気になる方はお早めにお問合せくださいね。