お知らせ

2020年5月23日

5月、大人の銘仙

皆様こんにちは。

栃木県は緊急事態宣言も解除され、だんだんと日常が戻ってきていますが、まだまだ油断のできない状況ですね。

これからはお着物で出かけるのにもマスクが必須になるのでしょうか。

個人的にはリップメイクが出来ないってちょっと寂しいですよね。

せっかく大人になって「口紅」が楽しめるようになってきたのになぁ…

さて、本日ご紹介するのは「新啓織物」さんの「秩父銘仙」です。

銘仙のお着物を織っているのは、日本で埼玉県秩父のみとなってしまいました。

そんな絶滅危惧種の「銘仙」ですが、新啓織物さんではそんな銘仙に現代の空気を纏わせ、新しい「今」の銘仙を生み出していらっしゃいます。本当に素晴らしいことです。

そんな新啓織物さんの銘仙から、初夏である5月、単衣に仕立てて着てみたい「大人の銘仙コーディネート」をご紹介します。

こちらは「須坂クラシック美術館」に所蔵されているアンティークの銘仙を復刻されたシリーズ。大正~昭和初期の大胆な柄を、グレイッシュな寒色系の色合いでまとめ、現代の大人に似合う洗練されたデザインに生まれ変わっています。

「銘仙」は経糸に「型染め」をほどこし、それを解(ほぐ)して緯糸を合わせていく織物です。(なので「解し織」ともいいます。)最初に経糸に柄を型染めするので、様々な大胆な柄も表現できるのですね。染の着物と織の着物の良いところが合わさったような織物なのです。

生地はとっても軽くて、着心地も抜群です♪

帯には単衣に合わせることを考えて、琉球藍で染められた糸を使った博多帯を合わせました。白地×ターコイズの色合いが爽やかです。

お着物の銘仙の柄とおしゃれな色合いを主役にするため、小物はあえてグレイッシュにまとめました。

こんな風にお着物をお召しになって、ふらっと美術館にお出かけできる日常が戻りますように。

今は妄想コーデを楽しみましょう。